【新唐人2016年3月16日】
中国2月の貿易統計によると、輸入量は14%、輸出量は25%減少し、2009年5月以降の7年間で最大の減少です。世界的不景気の影響もありましたが、政府の不動産在庫解消政策が資本流出と残り物の受け入れ先の出現を促しました。都市の不動産価格は高騰し、中心部以外は依然ゴーストタウンのままです。富裕層の不動産投資は減り、民衆は長蛇の列で不動産を手に入れようとしています。
2015年の株大暴落を経験した政府は、今回の不動産政策が失敗すればどうするのかとネット上で議論されています。年初に既に数兆元の紙幣製造計画が出され、政府は紙幣を発行し続けるとみられますが、前回に比べ大盤振る舞いはできず、国有企業と地方政府が飢え死にしない程度にするしかありません。
しかし、最も重要なのは、政治社会面での政府の今後の対応です。現状は4つの選択肢が考えられます。
第一の選択肢は、戦争です。共産主義の思想には、戦争が経済危機を脱する手段だという歪曲した考えがあり、2011年から機会を伺っています。最初は尖閣問題で日本と開戦する展開で、これが最も簡単でしたが、勝算が低いのでやめました。中共海軍では日本海軍に勝てず、米国も日本を守ります。次の標的フィリピンも日本の問題と同じ理由で失敗しました。盟友であるはずのベトナムも一切中国側には立ちませんでした。
ここにきて、北朝鮮が現れました。ですが、中国共産党の内部分裂が深刻であり、北朝鮮が崩壊すれば、中国共産党が今まで宣伝してきた全ての嘘がバレてしまう為、戦争はしないでしょう。
第2の選択肢は、文化大革命を再現することです。文化大革命には政治目的の他に経済の目的もありました。経済危機の中で若者の就業問題を解決し同時に食物、物品の配給を実施する目的がありました。
実際、元四川省省長薄熙来(はく きらい)は重慶で社会実験を行い、大々的に唱紅歌運動(中国共産党革命万歳を歌うこと)と内部闘争を奨励し飢餓への不満を逸らそうとしましたが、失敗しました。借金で支えた経済は薄熙来が去った後に崩れ、さらにマフィア一掃作戦で金持ちが死亡、逃亡し経済力が落ちました。
第3の選択肢は中国共産党を解体し、人権犯罪者を裁くことです。これが最も成功の可能性が高いでしょう。文化大革命の失敗後も復活の原動力は四人組の逮捕と改革開放政策でした。
この状況は崩壊前のソ連に似ています。当時エリツィンは共産党を切り捨て「社会民主党」への改名を提案しました。中国の場合は多少控えめに水面下で暗闘しています。
第4の選択肢は、各勢力が対峙し譲らず、最後は民衆が蜂起して中国共産党を追い落とすことです。
未来は概ね定まった中で、それぞれ個人が如何に選択をするかが重要で、歴史に従えばエリツィンになり、未来の中国の大統領になるでしょう。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/03/14/a1257540.html (中国語)
(翻訳/王大同 映像編集/李)